ヒロシマ、遺された九冊の日記帳

ヒロシマ、遺された九冊の日記帳ヒロシマ、遺された九冊の日記帳
(2005/07)
大野 允子

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読み終わりました。

広島の女学校(今でいう中学1年生)の遺された9冊の日記です。
4月の入学式から原爆投下前日の8月5日までの日記が記されてます。

「米英が憎い」とか「憎らしいB29」とか「ルーズベルトが死んだので、うれしくてたまらない。チャーチルも死ぬといいと思う」とかキツイ文章が書かれている時もあるけど、普段は普通の女の子なんだなーって、日記を読んで感じました。

当時、彼女たちが勉強や仕事にまじめに取り組んでいてビックリしました。
今の学生よりはるかに熱心に取り組んでいるんじゃないかな。

授業は、被服の時間が多いように感じました。
被服の時間に、自分たちで制服を作ったそうです。
自分の家にある着物で制服を作ると書いてありました。
彼女たちの前の学年までは制服は白だったけれど、彼女たちの学年は制服は、国防色(濃い目のカーキ色)かグレー。
何でかと言うと、敵が来たときに白だと目標になりやすいからだそうです。
こんな決まりがあったなんて知らなかった・・・。

あこがれの学校に入学したのに、当時は戦争中。
授業中に警報が出て授業が中断したり、家に帰ったりすることなんてしょっちゅう。
しかも教科書も今みたいに自分たち専用のなんてなく、借りていたみたい。

こういうことを知ると、自分の教科書を手に入れたり、授業を普通に受けられるのって幸せなことなんだなぁと感じました。

「戦争のニュースを聞きながら育った13歳だから、誕生日にケーキやプレゼントがなくても平気、選ばれた者として広島の学校へ通えるだけで幸せだったのです」
と本に書いてあります。
無事誕生日を迎えられるだけで幸せなことかも知れないと思いました。

日記は8月5日で終わっているんだけど、5日まではいつもどおりの日記。
なので8月5日と6日の出来事のギャップが激しくて・・・。

6日の出来事を読んだときは、何度もこみあげてくるものがありました。
「これ、本当にあったことなんだよなぁ・・・」と確認しながら。

全身やけどで、しかも女の子。
服を焼かれたのは本当に辛いだろうな。

「最後の日記の後に延々と何も書かれていないページが続き、突然の死とはこういうことなのだと実感しました」
という言葉に重みを感じました。

戦争と震災は違うものだけど、この本を読みながら震災と重なりました。
被害にあった人が一生懸命生きようとするところとか、必死で家族を探すところとか・・・。

あと、原発事故が起きてから「日本は唯一の被爆国」という言葉を、何度もメディアなどで耳にしました。
原爆と原発は違うところもあるけど、両方とも悲惨だよー。
原爆のことをもっと若い世代が意識を持っていれば、原発に対してまた違っていたかもな。
そしたら、福島で事故が起こることなんてなかったかも知れないな、と思いました。

読んでくださりありがとうございました。
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考えさせられました。

こんにちは♪ブログ村からお邪魔しています(o^∀^o)

読んでいてグッと伝わるものがありました。『戦争』を体験し世の中に伝えていく存在のお年寄りたちはとても貴重です。今のお年寄り達が最後の世代だそうです…。そうしたら、もう戦争の悲しさや醜さ、残酷さを生の声で聞ける機会はなくなる…という事なんですよね…。だから、本などで残してゆく事は凄く大事ですね。私も今は亡き祖母から沢山、戦争時代の話を聞きました。遠い目をして時折涙ぐんで話していた祖母が今でも忘れられません。今の日本は今のお年寄りにどんな風に写っているのでしょうね…。今の若い人と自分たちが若かった頃を重ねる事もあるでしょうし…。戦争なんて世の中からなくなって欲しいですね…。争う意識を持つ人間がいる限り、戦争は絶えないでしょうし、もしかしたら永遠になくならないのかな…とも感じます。悲しいですね…。原発も元は人間が作り出した凶器ですね。一人一人が故郷に帰れたその日が本当の復興だと思います。長く険しい年月、政府はどこまで責任とるんでしょうね?途中で投げ出さない事を祈るばかりです。

Re: 考えさせられました。

はじめまして。
コメントありがとうございました。

今後は戦争を伝えていく人はどんどん減っていくでしょうね・・・。
そして戦争を知らない世代になって、戦争なんて遠い昔の出来事だと思う時代になってしまうでしょうね。

私は周りに戦争の話をする人はいないので、本などで戦争について最近読み始めました。
戦争を知ると恐ろしい話ばかりだし、怖いから知りたくないという気持ちもあるけれど、二度と戦争という過ちを犯して欲しくないから、過去の過ちを知ることって本当に大切なことだと思います。
戦争を通して、今自分がどれだけ幸せなのかも実感出来ますしね。

私も戦争はこの世からなくなって欲しいです。
でも、戦争をなくすのはとても難しいと思います・・・。
戦争に勝っても負けても、悲しいだけだと思います。

原発は、核の平和利用と言われているけど、核兵器と一緒だと思います。
制御出来なくなったら、取り返しつかなくなるのは同じ・・・。

原発周辺に住んでいる方たちは、いつ帰宅できるんでしょうね。
がれきの処理も終わっていないし、除染もどうなるか分からないですし、まだまだ問題は山積みですね。
政府は、結局は自分たちのお金とか利権とかの方が大切なのかな、とも感じてしまいます。
本当に悲しいです・・・。

一日でも早く、被害に遭われた人たちが自分の家に帰って、ホッと一息できるといいなぁと思います。
プロフィール

Author:miho
好きなコト:海外文通、マンガを読むこと、ポストカードを集めること。
NHKラジオ「まいにち中国語」でゆっくりと中国語を学習中です。

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